2008年01月06日
2007年12月25日
2007年12月11日
デュポン家・・・
" DUPONT VSOP "
名門デュポン家は、ノルマンディー地方のペイドージュ地区に自社畑を所有し、一貫した家族経営により作り出されるカルヴァドスは、世界中の最高級レストラン、最高級ホテルなどで取り扱っております。
ペイドージュ地区に約27ヘクタール、6000本の林檎の樹を所有し、その収穫からボトリングまで、全てをデュポン・ファミリーが管理している、まさに家族経営のメーカーです。
特に1980年にエティエンヌ・デュポン氏が父から代を受け継いでからは、蒸留や熟成の技術革新に取り組み、見事に最高級品のカルヴァドスへと進化させました。
世界中の最高級レストランやBAR、最高級ホテルなどがこぞって取り扱っており、フランス国内では、あのタイユヴァンやトゥールダルジャンをはじめとしてミシュラン3つ星レストランの半数以上がオンリスト、イギリスでは高級百貨店として名高いハロッズやフォートナム&メイソンなども扱っています。
しかし、その生産量の少なさゆえに、市場に出回る量はごく少数です。
デュポン・カルヴァドスは熟成には内側を焦がしたオーク樽を使用していますので、色も比較的濃く、異色の高級カルヴァドスです。
French Restaurant & Cigar Bar " RINGOKAN "
当店は、NBA [ NIPPON BARTENDERS ASSOCIATION ]
日本バーテンダー協会(IBA国際バーテンダー協会加盟)が認める
NBA認定バーテンダーのいる、安心できるお店(BAR)です。
〒436-0066 静岡県掛川市谷の口町69-3
お問い合わせ・・・0537-23-1129
JR掛川駅より車で3分。掛川バイパス西郷インターを南に300mです。
当店は、NBA [ NIPPON BARTENDERS ASSOCIATION ]
日本バーテンダー協会(IBA国際バーテンダー協会加盟)が認める
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〒436-0066 静岡県掛川市谷の口町69-3
お問い合わせ・・・0537-23-1129
JR掛川駅より車で3分。掛川バイパス西郷インターを南に300mです。
2007年12月05日
ミッシェル・ユアール家・・・
フランス・ノルマンディー地方ドンフロンテ地区カリニー村にある
カルヴァドス・メーカー。
ミッシェルユアール家は、リンゴの栽培から瓶詰めに至るまで、
一貫して行っている非常に珍しいメーカーです。
熟成は、最初 新樽で行い、熟成後に古い大樽にて
もう一度熟成させるこだわりの造り手です。
ノルマンディーといえば、映画「男と女」、「シェルブルーの雨傘」など、
雨や雪がその情感を盛り上げているように、海の影響を受け、
湿度が高く霧のような雨が降る地域です。
カルヴァドスの原料の林檎は、その雨に育まれているのです。
カルヴァドスには、蒸留酒として珍しく、リンゴ酸を含んでいることから、
消化を助ける作用があるので、食後のディジェスティフ(食後酒)
に向いている珍しい蒸留酒のひとつです。
「アダムの喉仏」 「イヴの乳房」 になった林檎。
林檎のブランデー、カルヴァドスをどうぞ ♪
- Degustation de nos jours -
◆日付 2007.12.05
◆時間 am 2:00
◆場所 RINGOKAN
◆銘柄 [ ミッシェル ユアール オルダージュ AC Calvados ]
◆当店販売価格 ¥1000
◆ヴィンテージ [ Hors d'age ]
◆アルコール度数 42度
◆生産国 フランス
◆生産者 [ ミッシェル ユアール家 ]
◆テイスティング時の状態
・ストレート
◆色
・琥珀色
◆香
・複雑さがきわだった印象。
みずみずしい青林檎の果皮、熟した洋梨、蜜を蓄えた林檎の芯。
時間が経つと、林檎の種を噛んだ時の香りも。
◆味
・香り同様に、複雑な味わいが楽しめる。
タンニンやスパイシーさが印象的。
鼻から抜けるブーケは、クローブ系のスパイスか。
◆総評
・口当たりは非常に滑らかで、キレもよい。
時間をかけてデキャンタージュを繰りかえせば、もっともっと香りが開くでしょう。
★★★★☆
注) あくまでも、個人的なテイスティング・ノートです。
2007年12月05日
コクレル家・・・
ポモー・ド・ノルマンディー
コクレル家
この銘酒の生まれは、フランスのノルマンディー地方です。
第二次世界大戦の「ノルマンディー上陸作戦」でも知られるこの地。
ここの土壌はとても痩せていて、ほとんどの作物が育ちません。
唯一の牧草と林檎しか育たない、この地方の名産品といえば、
まず、日本でも大人気のカマンベール・チーズでしょう。
そして、もう一つが 「カルバドス(リンゴのブランデー)」です。
その地酒カルバドスに、林檎園で収穫された林檎果汁をブレンド。
それを熟成させたものが、この「ポモー・ド・ノルマンディ」になります。
コクレル家の「ポモー・ド・ノルマンディー」は、カルバドス造りに使用する
上質の林檎を絞って造った果汁に、数十種類の林檎から造られる
まろやかで香り高い特製のカルバドスをブレンドして造られます。
フランスの厳法、AOC(原産地呼称統制)法にもとづき造られるこの銘酒
ポモー・ド・ノルマンディーは、ブレンド後オーク樽で最低でも数か月以上
熟成され、甘みと酸味がバランスよく調和した酒になります。
かなり知名度の低い、マニアックなポモー・ド・ノルマンディー。
まずは一度お試しくださいませ。
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2007年12月04日
ギュイヨ家・・・
フランス・ブルゴーニュ地方ディジョン市の酒造の名門、ギュイヨ家が造り上げたカルバドス。
カルバドス各地の上品な原酒を、バランスよくブレンドし、この香り豊かなカルバドスは生まれました。
大きく描かれた「林檎・りんご」が目印です。
初心者の方にもお薦めしたい、安心できるカルバドスです。
2007年12月01日
ブラー家・・・
ブラー家
創業1825年、初代社長ピエール・ブラーから5代に渡りブラー家が経営する名門カルヴァドス・メーカー。
ノルマンディーの中心地ペイ・ドージュ地域に秀逸な自社りんご園を持ち、原料のりんごから瓶詰めまで一貫して十分な品質管理をしています。
ブラー家は、AOCカルヴァドスの中でも最高とされるAOCペイドージュ(Appellation Calvados Pays d'Auge Controlee)の製品のみをつくっており、最高品質のカルバドスだけをつくり続けることにこだわっています。
しかし、全てにカルバドスの名が与えられるわけではなく、AOC法によって地域と製法が決められており、その基準を満たしたもののみがAOCカルバドス(Appellation Calvados Controlee) を名乗ることが許されます。
アップルブランデーは古くからフランス北部の各地でつくられていますが、なかでもカルバドス地方産の物は、その品質の高さからアップルブランデーの代名詞としてその名を使われてきました。
AOCぺイドージュの呼称を得るにはさらに厳密に決められた条件を満たすことが必要ですが、同社はこの最高品質のカルバドスだけをつくり続けることにこだわっています。
※原産地呼称統制法
2007年11月27日
Tasting Note・・・6
本日の試飲は、期待していたカルバドス。
ちゃんと向き合ってテイスティングする日を楽しみにしてました。
現行の商品とは違うカルバドスのようですが、
でわ、さっそく ♪
- Degustation de nos jours -
◆日付 2007.11.25
◆時間 am 1:30
◆場所 RINGOKAN
◆銘柄 [ クール・ド・リオン・オルダージュ AC Pays d'auge ]
◆当店販売価格 ¥1000
◆ヴィンテージ [ オルダージュ ]
◆アルコール度数 42度
◆生産国 フランス
◆生産者 [ クール・ド・リオン家 ]
◆輸入元 ロイヤルリカー株式会社
◆テイスティング時の状態
・ストレート
◆色
・綺麗な色の琥珀。
◆香
・第一印象は質感の良いコニャック。
その中に林檎や蜂蜜、オレンジピールやスパイスなどが混在。
スワリングすると顔を出すセメダイン香は、僕のお気に入り。
枯れてしまっている印象もあるが、息を吹き返す瞬間だ。
◆味
・クローブを感じさせる、スパイシーな複雑さがたまらない。
◆総評
・余韻も長く、グラスの周りに漂う香りが非常に魅力的。
本来の酒質とは違うのかもしれないが、これはこれで満足しました。
★★★★☆
注) あくまでも、個人的なテイスティング・ノートです。
"Tak aff your dram"
2007年11月24日
限定カルバドス・・・
今回ご紹介するのは、ペール・マグロワール家のカルバドス3本。
全て限定の、記念ボトルです。
ペール・マグロワール家は、創業1821年の優秀カルバドスの老舗な造り手。
蒸留所はカルバドスの優秀酒を生むペイ・ドージュ地区にあります。
有名なチーズ「ポン・レヴェック」の生まれる、ポン・レヴェック村にそれはあります。
このボトルは、ドイツ軍の降伏によりパリが解放された1944年から
60周年を記念してボトリングされたものです。
(第二次世界大戦の最中、1940年6月のパリ陥落から4年余
連合軍のノルマンディー上陸開始から80日、ドイツ軍が降伏し、
1944年8月25日にパリが解放され、喜びの鐘が打ち鳴らされ
歓声が響き渡る中、フランス軍が首都に帰還し
市民の熱狂的な歓迎を受けました。)
ペール・マグロワール・フィーヌ(終戦60周年記念ボトル)
ペール・マグロワール・オルダージュ(終戦60周年記念ボトル)
ペール・マグロワール・ヴィエーユ・レゼルヴ(終戦60周年記念ボトル)
全て ACカルバドスです。
2007年11月22日
Tasting Note・・・5
こんばんは。
皆さんはカルバドスってご存知ですか?
フランスで造られる林檎のブランデーです ♪
まだまだ知名度がありませんが、お洒落さんにオススメです。
きっと これから人気がでるでしょう ♪
- Degustation de nos jours -
◆日付 2007.11.22
◆時間 am 1:00
◆場所 RINGOKAN
◆銘柄 [ アンジュ・ジアール セパージュ カルバドス
ポム65% ポワール35% AC Calvados ]
◆当店販売価格 ¥700
◆ヴィンテージ [ 3年間熟成 オーク樽 ]
◆アルコール度数 40度
◆生産国 フランス
◆生産者 [ フランシス・シュバリエ氏 ]
◆輸入元 ジャパンインポートシステム
◆テイスティング時の状態
・ストレート ~ 2種類のミネラルウォーターで 1:1。
◆色
・ほんのりと色付いた麦藁色。
◆香
・開栓してからまだ時間が経っていないからか、トップノートにはカルバドス独特のセメダイン香が。
全体的なボリュームは弱く、微かに洋梨の香りも秘めている。
◆味
・口に含んだ瞬間に広がるのは、華やかな甘いテイスト~次第にドライへ。
スパイシーな要素も隠れていた。
◆総評
・時々スワリングしてあげると、その度々に襲ってくるるセメダイン香は、個人的に嫌いではないものの、誰でも好む香りではなく、個人差が出てしまいそう。
ブーケの中には、白い花 とくに白い薔薇のフローラル系の香りが印象的だった。
★★☆☆☆
注) あくまでも、個人的なテイスティング・ノートです。
2007年11月20日
ミッシェル・ユアール家
[ ミッシェル・ユアール家 ]
ミッシェル・ユアール家は、フランス・ノルマンディー地方、ドンフロンテ地区で数々の賞を受賞している名家。
ドンフロンテとは、1998年に仏国から認可された一番新しいAOCですが、このAOCの一番の特徴は、原料に加える洋梨の比率です。
この地区が単独AOCに昇格した理由として、洋梨を30%、時には50~70%以上も使った、フルーティで柔らかい味わいが個性と認められたから。
味わいとしては、いわゆるカルバドスらしいカルバドスで、初心者の方には、是非おすすめしたい1本です。
原料にはドンフロンテ地区産の林檎と洋梨を使い、これらを蒸留します。
熟成は、最初新樽にて行い、ある程度時間を経た後に、古樽に移し熟成させる2段熟成を行うのが特徴です。
オルダージュは、複数年のカルバドスをブレンドし、手頃な価格で楽しんでいただける、バランスが良く、ドンフロンテ地区産の林檎の特徴が良く出た味わいが特に楽しめます。
さぁ、今夜あたりカルバドスはいかがでしょうか?
タグ :カルバドスミッシェル・ユアール
2007年11月19日
ブラー家・・・
[ カルバドス ブラー グラン ソラージュ ]
林檎を原料に造るブランデーは古くからフランス北部の、
ノルマンディー地方で造られてきました。
なかでもカルバドス地方で造られた物は質が高く、
アップルブランデーの代名詞として、
「 カルバドス 」の名を使うようになりました。
ブラー家は、カルバドスの中でも最高の品質とされる
Pays D'Auge (ペイドージュ地区) 産の
カルバドスのみを造ることにこだわり、
世界のカルバドス通に広く知られている銘酒です。
グラン・ソラージュは3~6年熟成させた原酒をブレンドしていて、
原料には120種類の林檎を使っているそうです。
2007年11月14日
エチケット・・・
フランス語でラベルの事を「エチケット」と呼びます。
カルバドスのエチケットは、なんとなく独特。
ウイスキーやリキュールなどとは違う雰囲気があります。
今回は、そんなカルバドスのエチケットの一部を紹介します。
2007年11月13日
Tasting Note・・・4
- Degustation de nos jours -
◆日付 2007.11.13
◆時間 am 3:00
◆場所 RINGOKAN
◆銘柄 [ アンジュ・ジアール セパージュ・カルバドス
100%ポム AC カルバドス ]
◆当店販売価格 ¥700
◆ヴィンテージ [ 2002年8月16日蒸留 3年6ヶ月熟成 ]
◆アルコール度数 40度
◆生産者 [ ローラン・シャル氏 ]
◆輸入元[ ジャパンインポートシステム ]
◆テイスティング時の状態
・1:1 水 2種
(グレンリベット・ミネラルウォーター、ディーサイド・ミネラルウォーター)
◆色
・若干灰色を帯びた、麦藁色。
◆香
・印象としては頼りないものの、熟した林檎の香りが感じられ、甘さがトップノートの中にあった。
このセパージュ・シリーズの3本の中では、一番魅的なカルバドス。
◆味
・入荷してまだそんなに時間も経っておらず、抜栓してからも数週間。
セメダイン香もまだ残っているが、時間とともに色々な果物(青林檎やバナナなど)の香りに変化するのが楽しめた。
◆総評
・加水すると、バランスが崩れるようなところもあり、ややボケた感じになってしまった。
ストレートでゆっくり時間をかけて楽しみたいカルバドス。
★★★☆☆
注) あくまでも、個人的なテイスティング・ノートです。
2007年11月12日
ミッシェル・ユアール家
最近入荷した商品の紹介です。
「 ミッシェル・ユアール オルダージュ カルバドス 」
~ ミッシェル・ユアール家 ~
フランス・ノルマンディー地方ドンフロンテ地区カリニー村。
蒸留後、まず新樽にて熟成を行い、その後古い大樽にて
再度熟成させる技法を取り入れている造り手。
ミッシェル・ユアール家は、原料の林檎の栽培から、
最後の瓶詰め工程まで一貫して行っている珍しい生産者です。
また、「 オルダージュ 」とは、
熟成年数の違う原酒を、バランス良くブレンドした作品です。
当店販売価格 ¥1000
~ お知らせ ~
近日中に、
◆ルモルトン家
◆ルコント家
◆アドリアン・カミュ家
などのカルバドスも入荷いたします。
~ アドリアン・カミュ家 ~
カルバドスといえばシ-ドル(林檎の醸造酒)を蒸留したブランデ-
と言うのは、ご存じの通りですよね。
世の食通にディジェスティフ(食後酒)として、愛飲されてきた銘酒です。
『凱旋門』など、カフェのシ-ンでもよく見かけたりします。
アドリアン・カミュは、16世紀以来カルバドスを自家蒸留している名門で、
カルバドスの優良産地、ペイ・ド-ジュ地区に35ヘクタ-ルの自家林檎園
を所有し、およそ30種類の林檎を栽培しています。
(現在カルバドスACでは、48種類の林檎が原料に認められています)
同社の製品は全て最高の評価を得る「ペイ・ドージュ」規格。
先代のアドリアンは既に引退し、現在息子のクロ-ドと家族で運営して、
林檎の収穫の時期にのみ、臨時手伝いの人を雇うといいます。
収穫時期は、8~11月。
林檎は葡萄と違って収穫期間が長〈、品種により異なります。
当ドメーヌの収穫は、全て手作業で行うという徹底ぶり。
年間収量は800~1700ヘクトリットル。
熟成で使用する樽の容量は110ヘクトリットルの樽を使います。
カルバドスは最低2年以上の熟成が定められていますが、
当ドメーヌでは4年以上熟成させ、樫樽を使用しています。
カルバドスといえばシ-ドル(林檎の醸造酒)を蒸留したブランデ-
と言うのは、ご存じの通りですよね。
世の食通にディジェスティフ(食後酒)として、愛飲されてきた銘酒です。
『凱旋門』など、カフェのシ-ンでもよく見かけたりします。
アドリアン・カミュは、16世紀以来カルバドスを自家蒸留している名門で、
カルバドスの優良産地、ペイ・ド-ジュ地区に35ヘクタ-ルの自家林檎園
を所有し、およそ30種類の林檎を栽培しています。
(現在カルバドスACでは、48種類の林檎が原料に認められています)
同社の製品は全て最高の評価を得る「ペイ・ドージュ」規格。
先代のアドリアンは既に引退し、現在息子のクロ-ドと家族で運営して、
林檎の収穫の時期にのみ、臨時手伝いの人を雇うといいます。
収穫時期は、8~11月。
林檎は葡萄と違って収穫期間が長〈、品種により異なります。
当ドメーヌの収穫は、全て手作業で行うという徹底ぶり。
年間収量は800~1700ヘクトリットル。
熟成で使用する樽の容量は110ヘクトリットルの樽を使います。
カルバドスは最低2年以上の熟成が定められていますが、
当ドメーヌでは4年以上熟成させ、樫樽を使用しています。
2007年11月09日
ノルマンディーとは・・・
ノルマンディー[ Normandie ]は、フランス北西部の地方で、王政時代の州名。
また、ノルマンディーは名前のごとく、遠く北欧からやってきたバイキングの末裔。
その後イギリスに攻め込みノルマンコクェストを成功させたかと思えば、逆に百年戦争ではイギリスの領土に落ちたり・・・
はては第二次大戦ではナチスドイツの占領から、連合軍の上陸まで波瀾万丈の歴史を持つ土地です。
西部はブルターニュとは地形的にも、気候的にも似た所が有り、やはり牧畜が多かったり、葡萄が取れないため林檎で作ったシードルやカルバドスが名物だったりするが、それでも雰囲気はまた違ったものとなる。
この地の人々の瞳は青く、頭は金髪が目立ってくるようです。
バイユーという高い尖塔の大聖堂を持つ美しい町には、ウィリアム征服王時代の大きなタペストリーが残っていて、沢山の戦士や馬の描かれたこの壮大な織物には、よく見ると一人一人、一匹一匹の個性が描き別けられているそう。
それはまぎれもなく勇敢な北欧の勇者の姿なのです。
ノルマンディーは、フランス革命時の1790年に5つの県に分割されました。
第四共和政下の1956年、西部の3県(カルヴァドス県、マンシュ県、オルヌ県)を合わせてバス・ノルマンディー地域圏、東部の2県(ウール県、セーヌ=マリティーム県)を合わせてオート・ノルマンディー地域圏が設置されました。
また、第二次世界大戦当時、連合軍によるノルマンディー上陸作戦の舞台となった場所として有名。
東部にはセーヌ川を中心に豊かな農村が広がり、北部セーヌ河口は工業地帯としても発展してきました。
セーヌ川周辺の景色は美しく、田園地帯と丘や森の織り成すハーモニーを楽しむ事ができます。
一方、大西洋岸に出ると海辺のリゾートや釣りヨットなどの海洋スポーツを楽しむ事ができます。
ノルマンディーは、酪農製品や農産品は豊富で新鮮な物が多いことでも有名。
カマンベールを初めとして、さまざまなチーズや果物を楽しめます。
現地でカルバドスはコーヒーに入れたり[ カフェ・カルバ ]、林檎の入ったアイスクリームに掛けて頂くそうです。
もちろん大西洋岸は魚介類の宝庫で、魚料理も見逃せません ♪
2007年11月09日
Tasting Note・・・3
- Degustation de nos jours -
◆日付 2007.11.07
◆時間 am 1:00
◆場所 RINGOKAN
◆参加者 BAR ZERO-SUN 田辺氏
◆銘柄 [ ロジェグルー 15年 AC Calvados Pays d'auge ]
◆当店販売価格 ¥1200
◆ヴィンテージ [ 15年熟成 ]
◆アルコール度数 41度
◆生産者 [ ロジェ・グルー家 ]
◆輸入元 有限会社ウィック
◆テイスティング時の状態
・ニート(ストレート)
◆色
・麦藁色を感じさせる淡いクリア・ゴールド。
◆香(抜栓したて)
・トップノートは、表現の仕方に問題はあるもののセメダインというよりは、セルロイドやビニール人形(キューピーちゃん)などの香りが支配的。
心地の良いアロマはグラスに注ぎ、しばらく時間が経つと落ち着いたのか、熟した林檎の香りなどが徐々に出だした。
◆味
・第一印象は、キリッとした辛味。
余韻は期待していたほど豊かではないものの、15年間という熟成からくるブーケの複雑味は堪らない。
◆総評
・最後に加水してテイスティングしたところ、時間とともにオーク樽の香り、さらに複雑味を増した。
カルバドス初心者の方よりは、中級者の方に楽しんで頂ける銘酒。
正直な話し、あまりよく理解できませんでした・・・
もう少し時間が経った頃に、もう一度テイスティングしたいカルバドスだ。
★★★☆☆
注) あくまでも、個人的なテイスティング・ノートです。
2007年11月09日
Tasting Note・・・2
- Degustation de nos jours -
◆日付 2007.11.06
◆時間 am 2:30
◆場所 RINGOKAN
◆参加者 BAR ZERO-SUN 田辺氏
◆銘柄 [ カルバドス デュ プリエール ACカルバドス ]
◆当店販売価格 ¥500
◆ヴィンテージ [ - ]
◆アルコール度数 40度
◆生産者 [ - ]
◆輸入元 中部貿易 株式会社
◆テイスティング時の状態
・ニート~1:1 水( 富士山銘水 ph 8.3 硬度101mg/L )
◆色
・穏やかなゴールド。
◆香
・基本的に香りのボリュームは弱め。
主張や個性に欠けるものの、他の材料との組み合わせ方によっては、邪魔にならず、カクテルベースには面白い。
ただ、甘味や香りの強過ぎる副材料では負けてしまいそうだ。
◆味
・味としてのインパクトはあまりなく、まだ若々しいアルコールが新鮮。
全体的に大人しいカルバドスである。
◆総評
・加水してからの様子を見ると、キリッとした中に薄っすらと甘さが感じられるものの、いまいち芯がない。
テイスティングし始めて一時間ほど経ったグラスの中には、スモモやアンズ、洋ナシなどの香りが奥の方から出てくる。
ニートで楽しむよりも、加水した方が、穏やかな酒質の中にも楽しめる要素がありそうだ。
個人的には期待していなかったものの、コストパフォーマンス性が以外と高く感じた1本。
★★☆☆☆
注) あくまでも、個人的なテイスティング・ノートです。
2007年11月09日
Tasting Note・・・1
- Degustation de nos jours -
◆日付 2007.11.05
◆時間 am 2:00
◆場所 RINGOKAN
◆銘柄 [ アンジュ・ジアール セパージュ・カルバドス
ポム50% ポワール50% ACカルバドス ]
◆当店販売価格 ¥700
◆ヴィンテージ [ 2002.07.31 蒸留 約4年間 ]
◆アルコール度数 40度
◆生産者 [ ユベール・ゲノン氏 ]
◆輸入元[ 株式会社 ジャパンインポートシステム ]
◆テイスティング時の状態
・1:1 水 (グレンリベット・ミネラル・ウォーター 遊び心で・・・
◆色
・透明度が高く艶があり、カラーは澄んでいて限りなく淡いゴールド。
◆香
・抜栓当初は、カルバドス独特の揮発臭・セメダイン臭があったものの、数週間たった今では若々しい青林檎、ほのかな洋ナシの香りが主。
樽香も感じられ、若干カラメル香もある。
微かに香るシャルドネに似た香りは、オーク樽からくる香りか。
◆味
・香りが甘い果物系主体の印象に対し、口に含むとフレッシュ感のあるボディー。
さっぱり感のあるフレッシュなカルバドス。
余韻はそんなに長くないものの、カルバドス初心者の方にはお勧めしたい1本になるでしょう。
◆総評
・コストパフォーマンス的には申し分ない1本。
カクテルベースにも使用できるし、もちろん単体でも楽しめるカルバドス。
大きめのワイングラスなどで、時間をかけて変化を楽しむのも良いかも。
贅沢を言えば、もう少し複雑味があると★★★★☆に。
★★★☆☆
注) あくまでも、個人的なテイスティング・ノートです。
2007年11月09日
カルバドスについて・・・
" CALVADOS " カルバドスとは、
フランスのノルマンディー地方で造られている、
色々な林檎(りんご)や洋梨から造った蒸留酒です。
" 蒸留 " とは、簡単に言えば、
「更にアルコールを濃縮」し、アルコール度数を強くすることです。
まず、原料の林檎を発酵させて、
林檎の発泡酒である " CIDER " (シードル)を造ります。
そのシードル(アメリカではサイダーと読む。)を蒸留した物が、
カルバドスとなるのです。
もう少し厳密に言うと、葡萄(ぶどう)を発酵させて造った物がワイン。
ワインを蒸留して造れば、ブランデーとなります。
麦を発酵させたものがビール、それを蒸留したのがウイスキー。
林檎から造ったシードルを蒸留して造れば、アップルブランデー。
ん??
アップルブランデー??
カルバドス??
「カルバドス」という名称を使うには、
フランスでは「AOC法」という厳しい取り決めがあります。
厳しいAOC法の審査を通った物だけが「カルバドス」と名乗れ、
審査の通らない他の物は「アップルブランデー」となるのです。
そっくり似た物でも名称が違うものとしては、
「シャンパーニュ(AOC)」と 「スパークリングワイン(その他)」 との違い。
「コニャック(AOC)」や「アルマニャック(AOC)」と 「ブランデー(その他)」
との違いなどがあるわけです。
簡単に言えば、ブランデーのVSOPは、コニャックのVSOPとは似ていても
全く違う規格で造られている、安価な物なのです。
フランスのノルマンディー地方で、造られて2年以内の
若いシードル(つまり香りが強いシードル)を蒸留して造った物だけが、
カルバドスという名称を名乗れるのです。
ですからカルバドスとは、ビールやウイスキーのように
お酒の種類を示す言葉であり、銘柄を示している言葉ではありません。
まずは、カルバドスの説明を簡単にしてみました・・・
僕もカルバドスの事を、熟知しているわけではありません。
興味のある皆様方と勉強できたらと思っております。
また、ご質問等にお答えしたいと思っておりますので、
お気軽にお問い合わせくださいませ。
BAR RINGOKAN
2007年11月09日
POMMELIER・・・
ポムリエ
" POMMELIER "
これは、僕が勝手に作った造語です。
フランス語で林檎のことを「Pomme ポム」といいます。
その「Pomme ポム」と「ソムリエ」を組み合わせたものです。
フランスの田舎、ノルマンディー地方やブルターニュ地方では、
原料が葡萄ではなく、林檎や洋梨から造られたブランデーが有名です。
このブログは、その林檎などから造られたお酒の
" CALVADOS "
" Pommeau de NORMANDIE "
を中心に、皆様に紹介してゆくブログになります。
フランスの片田舎を流れる、のんびりした時間で進めて行きましょう。